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Commencement
そういえば、先日、卒業式があった。
アメリカで卒業を迎えるのは二度目なので、そこまで圧倒的な高まりはなかったけれども、やっぱり、式というのはいいものだ。

justice氏のコメントにあった「空に帽子を投げて、おめでとう!」ってのは、少なくとも僕の出席した4つの式(全学と学部と一回で二種類×2)では行われなかった。ハイスクールでは投げるところもあるらしいけど。

ちなみに、アメリカの卒業式は、Commencement (= 開始) という言葉が示すとおり、卒業を成し遂げたことを称えるとともに、これからの門出を祝うという意味合いが強い。日本のしんみりムードと比較すると、なかなか面白いと思う。

Commencement_c0011196_0182467.jpgまた、アカデミックの盛装cap and gownは、全国的なガイドラインと学校のローカルルールで細かく規定されている。女性は帽子を取ってはいけないとか、博士は腕に線が入るとか。フード(写真の首から下がっている尻尾みたいなヤツ、結構重い)も、学位によって色・形が決まっていて、色の部分の幅が、学士→修士→博士と順に太くなる、というのが興味深い。ちなみにまんなかの色帯=オレンジ&ブルーが、イリノイカラー。襟元の紫が法学カラー。

ロースクールの式では、壇上で、みんなが選んだ人気教授が一人一人にフードをかぶせ、学位の授与を象徴させていた。ロースクールを卒業した親兄弟や、自分の大好きな教授にフードをかぶせてもらう人もいた。

全学の式では、起立した学部の学生を前に、それぞれの学部長が学長に対して「こちらが学位の候補者であります」と推挙し、学長が「学位を授与する」と宣言するのがメインイベント。
その際に、「学位とそれに伴うright, privilege, and responsibilityを授与する」とおっしゃっていたのが、印象的だった。

それぞれの式の最後に、学長・学部長から、「それでは、タッセル(キャップについた房)を右から左に変えてください。卒業おめでとう!」と祝辞があった。感慨もひとしお。
よくがんばった>自分。
by cramdown | 2005-05-30 00:15 | illinois


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